スーパーなどで、加工から少し時間が経ったお肉から赤い水分が出ていることがあります。
これは血ではなくドリップというもの。

ドリップとは、一般的には冷凍肉を解凍したときに肉の内部から分離して出る液体のこと。
※日本食肉消費総合センターより。

ドリップにはたんぱく質、ビタミン類などが含まれています。
ドリップが出てしまっているということは、うまみ成分だけでなく栄養素も肉から逃げ出してしまっているということなんです。

自宅で冷凍したお肉を解凍する場合、ドリップが出ないように、冷蔵庫でゆっくり解凍するのがおすすめです。

お肉を選ぶとき、どんなところを見て選びますか？
お肉の色？脂が多いもの？

最近は一般的においしいお肉は「柔らかい」お肉のことを指すことが多いのですが、
その「柔らかいお肉」の見極めはずばり「きめの細かさ」です。

光にあててお肉の表面を観察してみてください。
お肌と同じで、細かくきらきらしているものは、きめが細かく肉質が柔らかいお肉、
一方、きめが粗いものは、肉が固いものになります。

お肉の色は実は飼料（えさ）の違いによるものなので、おいしいかどうかの判断とはまた別の基準になります。
赤い色の濃さはえさのでんぷん量の違いによるもので、トウモロコシ、さつまいもをエサにするとでんぷん量が多いため赤いお肉になります。
イネや麦などをエサにするとでんぷん量が少ないため、お肉はピンク色になります。

せっかくおいしい豚肉をたくさん買ってきたから、冷凍保存して大切に食べたい。
でも、しばらくしてみてみると、端っこの方が白く硬くなっていること、ありますよね？


白く硬くなってしまうのは「冷凍焼け」と言って、原因は乾燥と酸化。
これらが起きないようにするためには空気に触れないようにすることが大切なんです。


小分けした豚肉をラップなどでしっかりくるみ、さらに冷凍保存バッグなどにいれるといいでしょう。
冷凍庫内の温度が上がらないように、暖かい食品を入れない、開け閉めを少なくすることも気をつけましょう。
また、冷凍保存しても2週間くらいを目安に食べきることも大切です。


金井畜産の豚肉はDay1処理システムにより、とても新鮮な状態でお客様の手元にお届けしています。
冷蔵庫のチルドルームであれば、2、3日はドリップも出ない状態でおいしく保存することができます。
しかし、たくさんの豚肉を買っていただいた場合は、上記の方法できちんと処理した上で、すぐに冷凍するのがおいしく食べるコツです。